鍼灸にはさまざまな効果が期待できます
鍼灸には古い歴史があり、さまざまな効果が期待できる施術になります。
肩こりや腰痛などの慢性症状だけではなく、捻挫や肉離れなど急性症状にも対応することが可能です。
鍼灸の仕組みや効果、改善が期待できる症状について詳しくご紹介していきます。
鍼灸を受ける方によくある症状
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慢性的な肩こり
がつらい -
疲れがとれず
身体が重い -
不眠症を
改善したい -
捻挫の痛みを
とりたい
鍼灸の施術方法とメカニズム
鍼灸は専用の鍼やお灸を使用し、皮膚の上から刺激を与える施術方法になります。
施術の際には、経穴(ツボ)や経絡することで不調の緩和・改善を目指します。
鍼灸はどのようなメカニズムで身体の不調を解消するのでしょうか?
【鍼の仕組み】
鍼施術は専用の鍼を用いて行う施術で、東洋医学の考えに基づき行われます。
東洋医学の考えでは、人間の体内では気(エネルギー)・血(血液)・水(水分)が流れており、バランスを保つことで健康を維持しているとされています。
この気・血・水の流れが滞り、バランスが崩れることで不調が生じるという考え方です。
そのため、鍼施術では、気・血・水の流れの滞りを解消していきます。
気・血・水の流れを促すためには、通り道である経路と、その各所にある経穴(ツボ)に鍼で刺激を与えます。
【鍼施術の種類】
●てい鍼(接触鍼)
鍼施術で使用する一般的な鍼です。
髪の毛よりも細い先の丸い専用の鍼になるため、注射器の針とは異なるものになります。
皮膚の上から打っていきますが、痛みは少ないという特徴があります。
身体の状態や症状に応じた経絡や経穴に鍼を打っていき、不調の緩和や改善を目指します。
●円皮鍼
置き鍼やシール鍼とも呼ばれる貼るタイプの鍼です。
シールの中央に非常に短い鍼がついており、貼ることでツボを刺激することができます。
貼ったまま日常生活を過ごせるというメリットがあります。
鍼が苦手な方にもおすすめの手軽な鍼施術です。
【お灸の仕組み】
お灸も鍼施術と同じく東洋医学の考えに基づいた施術方法です。
身体の内側に流れる気・血・水の滞りを解消し、不調症状の解消を目指します。
お灸では、経絡や経穴の上にお灸を置いて燃焼させます。
そして、燃焼によって生じる熱刺激により、気・血・水の流れを促していきます。
熱刺激といっても火傷するような熱さではなく、心地よく施術を受けられます。
鍼が苦手な方や不安な方におすすめです。
【お灸の種類】
●直接灸
直接灸とは、皮膚の上に直接お灸を置いて行う施術です。
直接灸は、艾(もぐさ)というヨモギの葉の綿毛から生成されたものを燃焼します。
心地よい温かさで、しっかりと身体の内側まで温めることが可能です。
●間接灸
関接灸は、皮膚に直接お灸を乗せない方法です。
そのため、熱刺激が直接伝わりにくく、熱さが苦手な方にもおすすめです。
関接灸には次の2種類があります。
・台座灸
皮膚とお灸の間に台座をのせます。
そのため、じんわりとした温かさで心地よい施術を受けられます。
・温灸
電熱を利用した施術方法です。
電熱なので燃焼による煙やにおい、施術後の跡の心配がありません。
鍼灸で期待できる効果と改善される症状
鍼灸によって経絡や経穴に刺激を与えれば、気・血・水の流れを整えることができます。
これにより、どのような効果が期待できるのでしょうか?
また、それ以外にも鍼やお灸の刺激によってさまざまな効果も期待できます。
鍼灸の効果や、鍼灸によって改善が期待できる症状についてご紹介します。
【鍼による効果】
●血流促進
鍼で経絡や経穴に刺激を与えれば、滞っていた血液の流れを促すことができます。
そのため、血流障害によって生じていた不調の緩和が期待できます。
●筋緊張の緩和
鍼の刺激を与えれば、緊張していた筋肉をほぐす効果が期待できます。
緊張していた筋肉がほぐれれば、血流促進や圧迫されていた神経の緩和につながります。
また、筋肉や関節の可動域の改善も期待できます。
●鎮痛効果
鍼を打つことで、痛みを脳へ伝える神経通路をブロックすることができます。
炎症期にお灸の温熱による施術は行えませんが、鍼施術に施術は可能です。
●自然治癒力を高める
鍼で気・血・水の流れを促せば、人間が本来持っている自然治癒力を高められます。
そうすると、ケガや病気の早期回復が期待できます。
【お灸による効果】
●血流促進
お灸の熱刺激は身体を温めながら血流を促すことができます。
温めることで筋緊張がほぐれることも血流改善の理由のひとつです。
●筋緊張の緩和
お灸による温熱作用は、緊張した筋肉を緩める効果も期待できます。
筋肉を緩めることで可動域の改善や機能回復、慢性痛の改善につながります。
●自律神経を整える
お灸の温熱作用はリラックス効果も期待でき、交感神経を活性化させることができます。
そうすると、乱れていた自律神経を整えることができます。
【鍼灸によって改善が期待される症状】
●肩こり、首こり
肩や首のこりは、首や肩まわりの筋肉の緊張によって生じます。
鍼灸の刺激で筋肉の緊張が和らげば、肩こり、首こりの改善が期待できます。
●腰痛
鍼灸の刺激で腰まわりの筋緊張がほぐれれば、慢性腰痛の改善につながります。
また、急性の腰の痛みの場合には、鍼施術で神経ブロックを行うことで痛みを緩和させることができます。
●急性のケガ、スポーツのケガ
捻挫や肉離れなどの急性のケガや、テニス肘などのスポーツのケガには鍼施術で疼痛の改善が期待できます。
炎症が落ちついてきた時期にはお灸で筋肉の緊張をほぐし、可動域の改善や早期回復を目指します。
●薄毛
薄毛は血流障害が原因で生じます。
鍼灸で血流を促すことで髪に栄養が届くようになれば、薄毛の改善・予防が期待できます。
ゆるやか鍼灸接骨院の【鍼灸】
当院の鍼灸施術は、東洋医学の考え方を基本とした施術と、西洋医学の考え方を基本とした施術の両面を取り入れて行います。
症状やご要望に合わせて施術部位や施術法を決めるオーダーメイドの施術です。
西洋医学を基本とした施術は、主に筋肉・腱・靭帯・関節・神経などにアプローチしていきます。
刺鍼部位の状態を良くするのはもちろんのこと、姿勢やアライメント(骨や関節、筋肉などの位置関係)調整にも有効です。
また、こりによって引き起こされたさまざまな症状の改善も期待できます。
東洋医学を基本とした施術は、お身体の状態や脈・腹部の状態等をみて施術方針を決めてまいります。
経穴(ツボ)・経絡(ツボの通り道)に鍼やお灸の刺激を加えることで、本来自分自身に備わっている自然治癒力・免疫力を高め、内臓の不調や自律神経の乱れ、不定愁訴、全身調整等の改善が期待できます。
肩や首のこり・腰痛・膝関節痛はもちろんのこと、慢性的な疲れ・不眠・頭痛・スポーツ障害など、急性・慢性症状に関係なく幅広い症状に対応します。
また、便秘症や冷え症、むくみ等の症状がある方は、お灸の熱刺激を組み合わせることにより、体質の改善も期待できます。
美容鍼・育毛鍼では、お顔や頭部への鍼を併用することで、身体の内と外からアプローチを行うことにより美容・育毛効果がさらに高まります。
当院で使用する鍼は、髪の毛と同じくらいの太さのもので、使い捨ての鍼を使用しています。
痛みはほぼなく、鍼が刺さる瞬間にチクっとする程度です。
衛生面では徹底した手指消毒、鍼はすべて滅菌消毒済みで使い捨てのものを使用しますので、安心です。
よくある質問 FAQ
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- 施術の痛みはありますか?
- 感覚は人それぞれなので「痛い」という人もいれば「痛くない」という人もいらっしゃいます。
鍼施術での「痛み」の感覚には大まかに2種類あります。
一つ目の「チクッ」という感覚ですが、一瞬で消えることが多いのでいつ刺したのか分からないという声もたくさん聞きます。
二つ目の「ジ~ン」「ズシ~ン」と響くような感覚は、鍼ならではの”響き”という感覚です。
この感覚を「気持ち良い」と感じる方も「少し痛い」と感じる方もいますので、個人差が大きいところです。
またその日の体調や、鍼を打つ場所によっても感じ方が変わります。
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- どのような症状に行う施術ですか?
- 次の症状に鍼灸がおすすめと言われております。
不眠・首の痛み・頭痛・肩の痛み・便秘・坐骨神経痛・しびれ・頸椎ヘルニア・めまい・股関節の痛み・寝違え・顔面神経痛・五十肩・スポーツ疾患・耳鳴り・腰椎ヘルニア・足の痛み・手足のしびれ・ギックリ腰 ・膝の痛み・腰の痛み・肘の痛み・薄毛 ・その他原因不明の痛みや不調など
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- 保険を使用して鍼灸施術受けることは可能ですか?
- はり・きゅうの施術については、一定の要件を満たす場合、健康保険(療養費)の支給対象となります。
主に次の6疾患です。
【1】神経痛【2】リウマチ【3】頚腕症候群【4】五十肩【5】腰痛症【6】頸椎捻挫後遺症、などの慢性疼痛疾患
上記の疾患であり、医師の同意書をお持ちであれば保険を使って施術を受けられます。
著者 Writer
- ソ チョンデ
徐 貞大 - 所有資格:柔道整復師・はり師・きゅう師
生年月日:1976年4月6日
血液型:O型
出身:茨城県
趣味:スポーツ観戦、街の探索、読書
得意な施術:鍼灸施術、トリガーポイント施術
ご来院されるお客さまへ一言:皆さまが元気に過ごすための健康な身体作りのお手伝いをさせていただきます。